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ガソダム00非公式ファンブログ /女性向け注意/オンラインブクマ禁止/無断転載禁止/ ユニオン中心!ビリグラ。時々アレハレティエとハムサワ。 ネタバレ配慮皆無、週遅れなし。 !15禁! キリ番踏んだぜ!って方は拍手かコメントでリクをいただければ最優先で何か書かせていただきますぜ旦那
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2024/11/22(Fri) 20:03:47

アレティエ、ヴェーダティエ。浮気ばっかでサーセン…!
ティエに惚れてしまったんだ…!





 アレルヤ・ハプティズムは、俺の後頭部に手を添えると、髪を撫でた。眉尻を下げて笑うその笑い方が気に入らず、その手を振り払う。益々その笑みを深くするので、不快だと言い捨てて仮眠室を出た。
 触るなら楽しげに触ってみろと、言いたいが言えない。ヴェーダはそれを推奨しなかった。俺はヴェーダの意向に沿わない行為はしたくない。何故かは分からないがそう決まっているのだ。

 いつだって、ガンダムマイスターの行動は理解不能だった。いや、プトレマイオスのクルーもだ。どの人間の感情も不安定で不可解だ。ヴェーダの意向を平気で無視し、暴走しては自滅する。うんざりだった。どいつもこいつも馬鹿ばかりなら、下手に深く関わるのは得策ではないと判断した。ヴェーダもそれを推奨した。
 ところが、アレルヤ・ハプティズムは俺のその判断をいったいどうしたのか一足飛びに越え、いつの間にか俺の中に居座るようになった。失態だった。侵入を許したのは気の緩みが原因だろうと、一層気を引き締めたが、駄目だった。あいつは出て行こうとしない。俺は戸惑った。ヴェーダは推奨はしないと前おいて、それでも、アレルヤ・ハプティズムについてもっと考察すべきだと示した。俺はそれに従った。

 アレルヤ・ハプティズムという人間は、ひどく歪んでいた。時折呟くハレルヤ、というのが何者なのかは知らないが、誰にしろそうして名を呼ぶ行為は奇異に映った。穏やかな人間だと思っていたのだが、意外に直情型で、勝手に人助けなどして営倉入りしたりした。
 馬鹿じゃないのか。お人よしにも程がある。そんな人間は、ガンダムマイスターには不向きだと思った。ヴェーダが選び出したのだから、当然マイスターたる資格はあるはずだったが、何故こんなに繊細で優しい男がマイスターなのか理解できなかった。

 やがて彼はしょっちゅう俺に話しかけてくるようになった。共に作戦行動にあたる回数が多いのだから当然といえば当然のことだったが、それにしては些か余分な会話も含まれていた。はじめは用件のみを聞けばいいと思っていたが、ヴェーダの指示の後から彼とはミッションに不必要と思われる会話も交わすようにしていた。俺が相槌を打つだけで、彼はとても喜んだ。それもかなり分かりやすく。人間の感情の機微を読み取る事が得意でない俺にもはっきりとわかる喜び方だった。それは不快ではなかった。

 アレルヤ・ハプティズムは、相変わらず不可思議な存在だったが、以前よりも歪んでいると感じなくなったのは何故だろう。考察を深めた結果がここに出たのだろうか。ヴェーダはこのことについての回答を今後一切拒否すると答えた。一体何が問題であったのか、未だ俺には分からない。


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2008/01/14(Mon) 03:06:53
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